今週のお題「元気を出す方法」
お題を目にした時、そもそも元気を出す必要があるのだろうか、という大切な前提共有が必要かと思いました。
昨今の人手不足とからめて、優秀でなくても元気な人材であれば良い、っていう意見を聞きます。元気があれば、あとは俺が育て上げる、という論です。わたしはそれを聞くたびにそっかなあ?と思うわけです。元気でなければいけないって状況は、普段元気でいれないひとにはずいぶん可哀想な話だなあとついつい考えてしまう。一方で自分を奮い立たせなければならない場面は、時々あります。たとえば強いこころで交渉に当たらなければならないときは、わたしも自分を奮い立たせるために、普段とらない朝食をしっかり取って、バッハのバイオリンソナタを大きな音で聴いて冷静と情熱を両手に持って挑む。でもそれは時々のことであって、いつもではない。元気は基本いつも求められてしまうと思う。それは必要に迫られてというよりも、他人に求められて必要になることであるから、かもしれない。自分のために元気になる必要ってたぶんあまりない。なぜならば、1番燃費良く効率良く最適な状態は、元気を出した時ではないからです。ふだんより心と体のカロリーを多く消費しつづつけることって、単発的には良いこともありますが、少し長い目で見てしまうと必ずしも良い結果を導かないんじゃないのかな?って思いました。
山
北横岳へ雪山登山講習を受けてきました。雪山装備があると、天候に問題なければなんとか登れてしまう感覚があります。発熱のための防寒着、体温低下を防ぐ上下のハードシェルとグローブ、登攀能力を高める雪山用登山靴に12本爪のアイゼン、それからピッケル。これらは人間の弱点を技術で補完してくれるものたちです。技術というのは正しい使い方や最適な使い方があるものです。それを体系的知識あるひとから教わることはとても大切、だとおもいまして、決して安くはないですが、受けてきました。感覚で使っていた雪山道具は、体系的な言葉で使い方を教わることで、自分の血肉となった気がしました。あとは実地を繰り返すべしです。
一生懸命先生についていく受講者
手袋に着いた雪の結晶です
北横岳山頂からは南八ヶ岳の山々
青空と白い北横岳
山頂から、坪庭と呼ばれる標高2000メートルの平地を臨む
風で着いた模様です
下山して、坪庭から北横岳を望む
音楽
先週、Apple Music classicalはまだまだ使い勝手はこれからだ、と書きましたが、意外にもそれからずーっと使ってます。Apple Music本体は開かなくなってしまったほど。探すのって楽しいですものね。
ヴァイオリニストのヒラリーハーンがとても好きです。映像はTiny deskで、カジュアルな服装で奏でるパルティータ3番。エコーの全然効いていない丸裸の音で一見素朴な音楽なんですが、ヒラリーハーンらしい凛々しくも艶やかな演奏で、今回は親しみやすさもプラスされて、本当に素晴らしいです。