いま朝の5時で、わたしは懲りることなく山へ向かう途中です。疲労による事故が怖いので、基本的に公共交通機関での移動を心がけており、今日は3時間くらいかかる山へ行く。少し暇なので書くことにしました。
人が足りないとき、応用はダメで、改革しなければいけない。
このフレーズは、先日とある講演で聞いた話のメモです。話の主題はコンプライアンスで、真面目な人ほど忙しさを理由につい魔が差して脱法的なことに手を出してしまう、という話の中で出てきたワンフレーズでした。話していたご本人はサラッと口にして以降詳しく触れることはなかったのですが、わたしの心には印象深く残った言葉でした。
上司の仕事は部下の良好な環境づくりだとよく言われます。そうはいってもお金や人など台所事情は限られているので、頭を下げてはなんとかやりくりして運営する、というのは中間管理職であれば誰しも日常的なことかなと思います。そしてまたこの、手持ちの資源をやりくりすること="応用"こそが仕事だとつい考えてしまう。しかし応用の連続は苦しい状況に変わりはなく、その苦しい気持ちはきっと職場の雰囲気を重くすることに繋がりかねない。
だからこそ改革なのですが、難しいのです。単語としてはたいへんカッコいいのだけど、現状維持こそ正義と考えているひとの多さに、歳をとるほど驚かされる日々でもあったりします。でも、いわゆるD Xという単語が出てきてからはや3年くらい経って、なんのこっちゃとずっと考えてきたのですが、ようやく最近、こういうことかな、というのが見えてきたタイミングでもあったので、だからこそさっきの何気ないワンフレーズがわたしに刺さったのかも知れません。
と、嫌なビジネスのことを吐き出して一旦頭から追い出して、今日は無心で登るのだ。
下の写真は、こないだの日曜に登った弥三郎岳山頂からと白砂山頂からの眺望、そのあとの下りで歩きながら見た昇仙峡です。