残り半分

話がまとまる前にやめとく派です

ニンジン

わたしの地域では現在、夜8時を過ぎるとどこの飲食店もテイクアウト営業に切り替わるので(なぜか飲み食いできちゃう店もあるけど)、かつての、残業で疲れたあと食堂で腹を満たして帰ったらあとは風呂入って寝るだけ、というパターンができなくなっているのが残念、残念というか戸惑っているという方が正しいかもしれません。飲食店の営業形態自粛によって、生活のパターンが崩れちゃってそのまま気持ちの整理がつかないというか、もう元に戻ることがないなら気持ちの切り替え・整理はつくのですけど、元に戻るであろうと期待させながらズルズルと今の状態が続いていて、気持ちが中途半端なままなのかもしれません。きっとまたワンチャンいけるかも、と未練たらたらなんですね。

一時期料理することにめちゃくちゃ凝っていたけれど、最近は真逆で、とにかく帰って食べることそのものが面倒くさい。ゴミが増えるのもなんか嫌です。ごめんなさいねものぐさで、というところではある。

そうすると仕事の仕方が変わってきました。

まず大抵の食堂のラストオーダータイム夜7:30よりも前に仕事を区切れるかどうかが一つの分岐点になっていて、夕方の5時ごろからのわたしの仕事っぷりは自分で言うのもなんですが鬼のよう。日中は打ち合わせや会議で集中するのがとても難しいですが、夕方以降はそれも止んで集中力が高まってきます。夜7:00ごろになるとなんとなくラストオーダー時間の前に会社を出れるかどうか目処が立ってきて、行けそうならさらに集中してラストスパートで仕上げてさっと帰って食堂に入って晩飯にありつく。反対にとても区切りがつきそうにない時は結構絶望的な気持ちになります。夜9時ごろになるといよいよ空腹に我慢できなくてコンビニおにぎりを頬張りながら仕事する。自分で書いていてなんだか惨めである。でも惨めな気持ちになる場面は最近減ってきて、色々隙間時間の工夫のうえ夜7:00ごろを目安に仕事がなんとかひと区切りつくことが増えてきた。これは働き方改革として個人的な成果です。古典的かつ普遍的ですが、ニンジンがぶら下がっていると人は頑張る。

 

ジョンバティステのI  NEED  YOUとFREEDOM 2曲紹介します。

ラグタイムとソウルを楽しく演奏、って書くと浅い雰囲気になっちゃいますが、浅く見せといて音楽への造詣がちょう深いといおもう。ちょっと前にファレル・ウィリアムズがエンターテイメントに振り切った曲happyを歌っていましたが、エンタメ性で言えばそれに匹敵していて、なおかつ音楽へのアプローチがファレルより深く感じます。ここで深いというのは、曲に内包される音楽のリファレンスというか参照の仕方が多方面で時間軸も押さえているということです。クラシックからブルース、ジャズ、ジャズも時代とともにラグタイムからバップだったりハードバップ、モードなどへ変遷していきますけど、そういった歴史認識もくっきりしているように見える。歌声の艶と張りが冗談抜きでジェームスブラウンの現代版にも聞こえるし、わたしが浅い言葉を尽くしてもなかなかうまく伝えられないのがもどかしいですが、知識・才能・技術、過去への敬意、いずれも一級品の音楽だと思いました。素晴らしい。