残り半分

話がまとまる前にやめとく派です

音楽の夢はつづく

サブスクリプション全盛な中で、よく頑張ってると思う。

 

CDを最後に買ったのがいつなのか、もう思い出せないくらい買ってなくて、散々買ったCDコレクションも、段ボールに閉じ込めておうちのどこに置いてあるかいまや思い出せなくなっています。こっそり家族に売り払われていても多分気づかない。学生の頃大変お世話になったCDには申し訳ないと思っていますけど、それほど音楽に関するテクノロジーが変わってしまいましたよね。iPod(2003年・第3世代)を初めて手にした時から、大量の音楽を持ち運べる嬉しさを知って、以来ネットと結び付けられたサブスクリプション形式でいつでもどこでも良い環境で音楽を視聴することがわたしの夢になったので、いまの音楽視聴環境(Apple Music(時々Spotify)+パケット無制限+iPhone+ワイヤレススピーカー+ノイズキャンセリング・ワイヤレスイヤホン)は、自分で想像できる範囲で最終形態になろうとしています。きっとこうなるだろうなあと夢想してからほぼ20年越しの実現である。とても嬉しい。

 

それで、勉強になったのは、技術革新というのは、社会的な合意というと硬い表現になっちゃいますけど、世の中のみんなの考えや仕組みが追いつかないと劇的には変わってくれない、ということでした。技術面だけで言えばもう10年くらい前倒しで物事は進んだはずなのですが、例えば音楽組織がサブスクリプションになかなか寛容になってくれなかったり、インフラとして十分成熟していても通信環境が安くならなかったり、どれかパーツが欠けているとそれがボトルネックになって、なかなかサービスの革新が進まない。それを実体験として理解できた気がします。ああ、また自分の仕事に変換して考え始めようとしている。いけないいけない。

 

次のわたしの音楽の夢は、ドルビーサラウンドの進化によるプライベート空間でのライブサウンド再現性強化、これにつきます。フェス全盛のこの時代、ライブ体験の共有が好きな人が多いのはわかっていますが、わたしはライブ音楽そのものをじっくり聴くのが好きです。ビル・エヴァンストリオの「ワルツ・フォー・デビイ」、あの音像をリアルタイム相当の環境で聴けたら、どれほどの感動をもたらしてくれるだろうと思うんですよねえ。まだまだ勉強中のクラシックは、もう世界が変わるほどの恩恵を受けると思います。