残り半分

話がまとまる前にやめとく派です

ジャズは一期一会

5年ほど前だったと思うのですが、ある地方都市にチャージ二千円で良い演奏を聴けるジャズライブ・バーがあってよく通っていたのですけど、そこでものすごいトランペット奏者に出会いました。本人とお話しすることはできなかったけどセカンドステージ前にわたしの隣にドラムの人が座ってくれたので興奮してトランペット奏者について聞いてみると、まだ20代前半だというのでものすごく驚いた。あとでバーのサイトで確認したら佐瀬悠輔さんというお名前でした。

佐瀬さんの特徴は、上手いのは当然ですけど、なんといっても音が素晴らしい。音の粒がキラッキラに輝いていて、ソロが始まると場の雰囲気が変わるし温度が上がります。例えとして、こういうこと言うと怒る人が出てきそうですけど、若き日のリー・モーガンの、あのツヤツヤな音に生演奏で出会ったらきっとこういう感動を覚えるんだろうな、とマジで思った。

佐瀬さんに関しては良い映像がまだまだ少なくて、なおかつ音楽知識の少ないわたしが魅力を伝えられるか大変心許ないのですが、下の映像がコンパクトでわかりやすそう。25秒から真ん中でソロを演奏しているのが佐瀬さんです。メロディも音もツヤッツヤのキラッキラです。

 

そんな佐瀬さんですが、先日リーダーアルバム「#1」をリリースしました。大変喜ばしい。下の映像はその1曲目「ENCOUNTER」。メチャクチャクールな曲です。中盤で聴けるピアノとのソロの掛け合いが最高です。イントロのベースのゴリっとした音が聞き覚えあるなあと思ったらKing Gnuの新井さんだったのでそれもびっくりした。

そして気になったのはギタリストの小金丸さんという人。音がとってもわたしの好みで、クリーントーンも後半の歪み気味なトーンも大好きであるので今後チェックしていきたいと思いました。勝手に予想すると弦が細めのものを使っているか、指の力がめっちゃくちゃ強いか、根拠は何にもないんですけどそういう音に聞こえました。