残り半分

話がまとまる前にやめとく派です

チョコレート、カカオ

今週のお題「チョコレート」

チョコレート、大好きです。最近のわたしの大好きな食べ方は、カカオたっぷりのチョコレートを渋くて重い赤ワインのお供にすることですが、我が人生で最も食べたと自信を持っていえるのはアポロです。アポロについて調べたら1969年からあるという。わたしが生まれるより前からあるということは、物心つく前から食べていたと思う。まさに人生と共にあるチョコレートであり、いまだ最強に美味しい。いちご味とチョコレート味の黄金比を発見したMeijiの人は天才だと思う。

チョコレートは大好きですが、チョコレートについて考える機会はそうそうないことでして、早速頭の中で思い浮かべたのは、カカオとそれを栽培する人々と、それを売る人々、そしてわたしたち消費者についてです。最近は降って沸いたようにあちこちで聞かれるワードSDGs(持続可能な開発目標)との関連について、たとえばカカオを生産する途上国への栽培技術支援ということがあったりするようです。生産性が向上する、これはこれで素晴らしい。しかし少し穿った見方をすれば、世界的なカカオの不作に伴う価格高騰がチョコレートメーカーに直撃することから、価格の高騰を抑えるために技術支援をすることで安く大量にカカオを入手できるようにしたいという思惑を想像してしまいます。しかしさらには、植民地支配とカカオ生産というのは密接な関係性があって、原産国にとっての本来的な意味での持続可能社会、サステナブルな社会の構築というのは、原産国がその利益を中間搾取されることなく、生産から消費に至るまでを自らの意思で周囲と協調しながらコントロールできるようになることだと考えます。そしてもうひとつ考えを進めると、中東のエネルギー界隈ほどではないかもしれませんがチョコレートは世界的な嗜好品であるため、原産国が全てを支配する状況というのはチョコレートの産出や流通がその国の情勢に左右されることにもなりかねないため、あらゆるルートが一国の利権によってコントロールされ得る状況は健全な市場の持続性という面で問題があり、均衡した関係が必要に感じます。しかしながらこのような議論はSDGsというワードが生まれる前から自明のことであったはずであり、たとえば環境に優しく、とか、グリーンなんちゃら、など、結局は時代時代の枠組みの流行がどのようなもので、その枠組みに沿って自分たちの利益をどこまで最大化できるのかというのがいつの時代においても繰り返されているものなのかもしれません。

なんつー感じで大した知識もなく見聞きした範囲で言葉遊びをしてみるとだいたいこの程度までで、今度関連本をしっかり読んでみようと思います。読むかな?

 

ジャズピアニストのチックコリアが亡くなりました。わたしにとってチックコリアというとマイルスデイビスのバンドでの演奏で、特にインアサイレントウェイはむちゃくちゃ聴き倒しました。のですが、彼のソロ、とりわけアコースティックバンドはほとんど聴いたことがなかったので、今初めて代表曲から聴き始めています。