残り半分

話がまとまる前にやめとく派です

将棋に共感するところ

毎週日曜は用事がなければ将棋のNHK杯トーナメントを見ています。将棋は駒の並べ方と動き方くらいしか知らないんですけど、解説者のお話をヒントに盤面の駒の並びを眺めて、形勢を見守るのがものすごく面白いんですね。今日のトーナメント戦も、すごく良かった。段位四段・22歳の人と九段・48歳の人の対戦だったのですけど、時間の無い中形勢が二転三転と目まぐるしく移り変わり、終盤になって、格下の四段さんが逆転勝利か、というところでふと守りに入ってしまい負けてしまったんですが、ここまで1000字くらい文字を並べて、過剰かなーってガッツリ削ったくらいに興奮しました。

年齢を重ねて自分自身が変わったなあと思うことの一つに、結果をすぐに求めなくなったことがあるかなと思います。少しのミスはあれども、大まかに見るとなんとなく有利な傾向にあれば、とりあえず前向きに思っておこう、というような考えですね。若い頃は一つの失敗にものすごく落ち込んで、このやろうすぐに取り返してやるぞ、と血管切れそうなほど意気込んでいたと思います。自分だけの成績を考えれば、自分だけが頑張れば良いんでしょうけど、やっぱり人には得手不得手があって個人のスケールには限界があるし、それならば自分に無い能力を持つ人たちと一緒に悩みながら、一つの大きな塊として進んでいくことが一番大きな効果を生み出すことが面白いよなあって気づいた感じです。

そういった意味で将棋の、王様のごく近くの直接的に影響する配置だけではなく、周囲に広がる幾重にも張り巡らされた仕掛けであったり、序盤の一見全く関係ない一手が終盤でものすごい効果を生み出したりするところは、勉強になりますし共感できるものがあり、将棋の専門的な戦略が分からなくても楽しめている理由かなと思います。

わたしが好きなレーベルorigami productuionsに所属されているマイケルカネコさんの曲です。彼の曲はいつも、のほほんとしているのですが、普通日本人がのほほんな曲を作ると、アレンジや音質にどこか異様なこだわりや過剰な自意識が見え隠れするんですけど、カネコさんの曲は本当にただのほほんとしてるように聴こえるので(実際はものすごく試行錯誤して作り込んでいると思います)、大変貴重な存在だと思います。

最終的に1000字行ってしまいました。

 


Michael Kaneko - Tides (Official Music Video)