残り半分

話がまとまる前にやめとく派です

ジョーカー

今年の春ごろ、スマホの2年契約が終わるし次はそろそろ格安SIMか、行っちゃうかついに、と気合が入っていたのは一瞬で、気づけば契約自動更新していました。2年後か・・

2年後わたしはどうなっているのだろう、長いようであっという間に過ぎる期間でもあります。おそらく仕事は内容も責任も劇的には変わっていない気がする。変わってしまったらどうしようかな、面倒だからやめてしまおうか。宝くじ当たってるかも。普段から買ってませんけど。まずは買わなければならない。可能性というのはアクションを起こさなければゼロなのです。風が吹かなければ桶屋は儲からないし、蝶は羽ばたかなければならない。いやまて、買わずとも拾っちゃうかも?当たりくじ。これまでの人生で宝くじを拾ったことがないのに、拾ってさらにそれが一等当たってる確率とは?

 

当たりくじで思い出したことがあります。

まだわたしが周りには良い人しかいなくてみんな大好きだ、と思っていた学生の頃、帰省のため乗った新幹線で隣席に座っていたおじさんと会話が弾み、仲良くなりました。初老の小柄なひとでした。ふたりとも同じ駅で降りて、ではさようならという場面で、おじさんがおもむろに財布から名刺を取り出してわたしに見せました。見ると超大手製造業の部長さんである。その名刺はまた財布に仕舞い込み、今度はチケットのようなものを取り出して、これは十万円の当たり馬券なのだがあなたを気に入ったから差し上げる。一万五千円で譲る、と言う。わたしは、ごめんなさい、いま一万五千円も持ってないんです、と謝りました。五千円ならあるんですけど。すると今度は、五千円でも良いと言う。わたしは、この五千円でまた電車を乗り継がなくてはならないのでダメなんです、と丁寧に謝り、ふたりは別れました。わたしは気づいたら走っていました。すれ違う人と何度かぶつかったかもしれない。少なからず混乱していました。車中、奥さんやお子さんのお話を嬉しそうにしていたあの朗らかな笑顔はなんだったのだろうと。そして思った、俺ならもっとうまくやれる。そうしてここにジョーカーが生まれた、という物語。

映画はまだ観てません。ごめんなさい。

 

プリンスのバットダンス。映画バットマン、ジャックニコルソンによるジョーカーのバットマンの主題歌です。前はこういうドンパン、ドンパンというスカスカなドラムのリズムがとても苦手で、プリンスの音楽性をいまいち理解できなかった理由でもあります。いまは、隙間の多いリズムは多様なアレンジを重ねるためのものだったのかな、と解釈しています。

 

 


Prince's Batdance (music video)