残り半分

話がまとまる前にやめとく派です

鼻毛のはなし

鼻毛は百年の恋をも冷めさせる。そう思います。実際恋するひとの鼻毛が出ている場面に出くわしたことはありませんが、イマジネーションの範囲でも容易に興は醒めることが想像できてしまいます。先日、いつも子綺麗なたたずまいでその仕事ぶりを大変尊敬している営業の先輩の商談中、鼻毛を出して話している事に気付いてしまいました。色黒な人なのでなかなか気づかなかったのですが、わたしの隣で話すその顔を見たときにバッチリ目に入ってしまった。また別の日には、大ベテランで大変尊敬している技術者さんは、明日製品のお披露目というのに鼻毛がド派手に剛毛していて二度見した。

そういったときわたしは即座に指摘したい衝動に駆られます。お披露目を翌日に控えた大ベテランには、その場でケアを推奨できましたが、商談中の営業マンに、あのすみません鼻毛出てますよ、とは言えない。社会的リスクが大きすぎます。わたしはそこまで鼻毛に矜持を抱いて生きていない。世の中のしがらみを理由に追及しきれないのは、わたしがまだまだ鼻毛に対して思慮浅はかであったと猛省すべきでしょう。

ここまでいうからにはお前はさぞかしつるんつるんなんだろう、と思われるかも知れませんが否、つるんつるんにするとは脱毛ケアなわけですから、抜かなければなりません。わたしは圧倒的に切る派なのです。なぜかと言うと、以前抜いた毛穴から雑菌が入り炎症を起こす、という症状が頻発したため、専用ハサミで切るに至ったという実績があるからです。話は後日機会を見て続きます。

 

パエリアズのIn Your Eyesです。ここ最近では最も好みのバンドで、音楽性はどちらかというと夜、雨、肌寒い、という印象なのですが、大好きすぎて圧倒的にピーカンな日中も聴き続けています。ギターとボーカルの絡みが猛烈に良い。音楽はつまり時間経過の芸術といえますが、彼らは時間の使い方がとても上手い。Aメロでは繊細なボーカルにギターが儚く寄り添い、Bメロではユニゾンを決めながらもそのボイシングはファルセットボイスとディストーションノイズという相反する性質で立ち上がってきます。しかもそういうトリッキーな展開にもかかわらず、しっかり夜、雨、気温の低さがキープされているという、わたしの大絶賛大好き音楽なのでYouTubeを調べていたらなんと、十二月のライブで解散してしまうとのこと・・・ライブはなんとしても行きたいですが、とりあえず今夜は、パエリアズを聴いて、飲もうではないか。

www.youtube.com