残り半分

話がまとまる前にやめとく派です

淀みなく

わたしにとってコーヒーは日常から切り離せないものとなっています。ただ銘柄とか淹れ方とかについてはよくわからなくて、むしろ缶コーヒーやインスタントコーヒーで飲むことが多いです。わたしのコーヒー人生で衝撃的だったのは二回、子供の頃ブレンディーの粉の香りを嗅いだときとマックで百円コーヒーが始まったときです。開けたてのブレンディの香り、あの味で百円、どちらもすげえと思った。そのあとセブンコーヒーが始まってまたすげえ、と思った。だから3回ですね。そのわたしがコーヒーに関して決めていることといえば、ドリップで飲むときは何も足さないことととケーキにはビターコーヒーを合わせることです。例外的にチーズケーキにはハーブのよく効いたホットワインが間違いない。作り方はやっぱり知らなくて、ずいぶん前に赤ワインとシナモンパウダーをレンチンしてみれば良いのかなと思ったらとんでもないものが出来上がったので、わたしはつくづく料理センスがないと思い知った次第です。

 ウィントン・マルサリスの演奏するチェロキーです。2002年のライブ演奏は、淀みなく繰り出されるアドリブフレーズの連続です。アドリブ独奏がすでにひとつの作品として成り立っていて、テーマなんていらないんじゃないかと思ってしまう。

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倍速

1.5~2倍速再生は当たり前に? ネットフリックスが醸す物議と時代の必然性(AMP[アンプ]) - Yahoo!ニュース

記事では倍速で録画を見るのは若者、とありますが、帰省するたびに新鮮に驚くのは、わたしの親も録画したドラマを倍速で見ていることです。そんな早くて物語が伝わるの?と聞くのですが、本人たち曰く普通だよ、とのことです。普通。違和感ない、ということを言いたいのでしょう。ここに関してはわたしの感性の方が古臭いようで、物語には空白や間が大切だと思っていて、倍速で見るようなドラマはそもそも見る必要性を感じない、というのが持論です。音楽も然り、リズムの速さを表すBPMは曲ごとに必然の数字を持っていて、そこを変更するということは、少なくとも作り手としては面白くないはずです。なんてキビシイことをキリッとした顔で書きながら、昔ラリー・カールトンのレコードアルバムの回転数設定を速い方に間違えたままテープに録音してしまって、ものすごく爽やかな疾走感があるように感じてそのまま何年も愛聴盤になり、後年CDで正しい速さのアルバムを聴いたら衝撃を受けたことを思い出したので、わたしのいうことは大したことないです。すみません。

 

そのずっと間違えて聴いていたアルバム、Alone/but never aloneは、違和感が取れた頃ふたたび愛聴盤となりました。

 

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もういちど抱負

今週のお題「2020年の抱負」

写真は夕焼けの富士山です。

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いまこれを書き始めたところで突然思い出しました。わたしはもしかして年末に新年の抱負を語ったな?すっかり忘れていてまだあえて読み返していないのですが、たぶん健康にとかそういう感じだったはずですが・・そしていま読み返したら、休みをしっかり取るとのこと。そうそう大切だよね休むこと。なんだかものすごく他人事感があります。たった数日で忘れてしまうくらいですから、仮にまたここで新年の抱負を誓っても週末に向けて忘れちゃってるんだろうなという思いはありますが、それでも抱負をひとつとなれば、やっぱり休むことなんだろうな、と考えるわけですがこれもきっと、お散歩から帰ってきたばかりなのにすぐまた行こうぜと言い出す愛犬と同じくらいのマインドで、すぐに新鮮な気持ちで誓い直すかもしれません。

ジョーダンラケイのMind's Eyeです。去年聴いたアルバムのなかでも、特に聴いたうちの1枚Originからの一曲のスタジオライブバージョン。

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走ったよ

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11月上旬並みの暖かさになった大晦日の午前中、高い空を見ながら川沿いを走ったあと、シャワーで汗を流して年賀状の仕上げに取り掛かりました。仕上げ、なんてカッコいいこと言ってみましたが、買っておいた5枚で五百円の柄付き葉書に、住所と一言あいさつを添えるだけのことです。もはや人に見てもらうために手書きで文字を書く機会はこの年賀状くらいしかなくなっているので、書道歴のあるわたしとしては、格別な思いとともに正座して凛とした出で立ちでペンを走らせてみたものの、即座に脚が痺れてきたのであぐらをかいてポッキーを食べながら済ませてしまいました。しかし本当に書かなくなったよね文字。それでも速記的な、手書きメモは無くならないかな、と考えていましたが、タブレット端末の普及と音声読み上げ漢字変換精度の向上とともに、そういう機会すらなくなりつつあります。それで思うのは、書かないなら漢字とか、チマチマした書体をわざわざ維持する必要は無いと考えるのが合理的なんじゃないかということです。人は文字の一画一画を細部まで認識せずとも、前後の文脈や文字のざっくりしたレイアウトで読み進めることができるなんてことを、どこかのニュースサイトだったかツイートだったかで何度か目にしましたし、実際わたしもそう思うので、いつまでも常用漢字や平仮名にこだわる必要もなくなるし、文字が変われば表現が変わって、表現が変われば思考も変わっていくでしょうから、そのほうがなんだか面白そうです。平仮名だって、そこそこかっちり決められたのは明治後半のことで、それほど昔のことではないし、またいちど解体・構築されればなんか楽しいよね。楽しくないか。

日が変わって年が変わっていました。本年もよろしくお願いします。

 

そりゃあ店員さんもみたことないよね

チーズフォンデュ風ちくわがむちゃくそ美味いのです。先週あたりに帰り道、疲れ切ってぼーっとしながらコンビニで買ったら、目が覚めるほど旨かった。それでまた食べたいなあと当然思うわけで、たしかセブンで買ったよな、と近所のセブンで探すのですがいつも置いてないので、思い切って店員さんに聞いてみたところ、見たことないですねえ、と言われてしまった。あら?ぼーっとしてるときに買ったから記憶が曖昧でとなりのローソンと間違えたかな、ごめんなさい、と謝って外に出てからネットで調べてみました。

とろ~りチーズソースちくわ - セブン-イレブン~近くて便利~

セブンじゃねえか!しかしです。読み進めると・・

販売地域 中京、近畿、中国、四国、九州

あれ・・・?関東で売ってない?わたしは先週関東から出てません。どこで買ったのだろう?でも間違いなく食べたんだよなあ。軽くホラーかな?よくわかりません。

まあいいや、帰省したら買い占めてやろうと心に誓いました。

 

estのthe messageです。明確にザ・ジャズな雰囲気ですが、ループするテーマフレーズが独特なグルーヴを生んでいて大好きな曲です。

 

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この数日を振り返り、来年の抱負まで

うちの職場は正月休み前は半日で帰って良いことになっており、その半日である午前も仕事よりもほとんど大掃除メインで過ごします。ちゃんと毎日委託の清掃は入ってるんですが、彼らが触ることができない、個人の机とか、棚の書類とかね、綺麗にするわけです。わたしはというと金曜は何故か朝から外出で、まあまあプレッシャーのかかる打ち合わせを夕方までハシゴして帰社したら誰もいないという状況でしたので、渾身の想いでシュレッダーを独占使用してザクザク裁断感を満喫し、棚を二度見されそうなほど資料を断捨離して気持ち良くなったところで、1時間電車に揺られて横浜方面の飲みに合流して冷酒を満喫し2時間かけて帰ってきて、翌日からは来年を想定して2日かけてコツコツ仕込みと構想を練り、ようやく安心して本年を閉じることができたのが昨日でした。この何ヶ月かの多忙により自律神経が少し影響を受けたのか、首やまぶたがピクピク脈打つ状況も、この3日ほど落ち着いて仕事ができたのでほぼ収まってきて、こうしてまた少しずつヒトに戻れるのだなあという実感があります。それで、仕事でもプライベートでも、この頃とくに周りから言われるのは、そんな働いてどーするの?とか、まだ偉くなりたいの?という質問です。なんだろ、急にそういう空気ができあがる年代なのだろうか、というほどによく言われます。お前も落ち着いたらどうだ、的な目線で言われてしまう。わたしは普段、偉くなろうとも限界まで働こうとも思ってはいないのですが、本当に飽き性でルーチンワークが苦手なわたしとしては、どうしてもいまの働き方になってしまう。こればっかりは性格なのだろうな、と思います。ただ、実際のところ大なり小なり暇を見ては結構休んでいるのですが、傍目にはそう見えてないとしたら、もっとわかりやすくガツンと休んでしまおうかな。よし、来年の抱負はその辺にしとこうか。

 

儚き

たまに気が向くと唐突に、電車で立っている人に席を譲ろうかなあと思い立ったりします。今日は妊婦さんに席を譲ろうとしたのですが、まず声を掛けるまでが大変勇気が必要で難しい。こういうときの返事はたいてい、次で降りるから大丈夫です、だったりします。そうすると、なんか気まずいので席を離れてそそくさと隣の車両に移ることになります。気持ちとしてはこう、軽くフラれたときのような感覚に陥って落ち込んでしまう。だったら声かけなきゃ良いでは無いか。それはごもっともなのですが、ひとの心は理屈のみでは動かない儚きものなのです。勇気をだして、よかったらどうぞ、と言ってみました。そしたら、ありがとうございます、って座ってくれた。うーんマッチング成功です。歓喜であった。そしてこれはこれでどこか気恥ずかしさがあるので、わたしは席を立ってすぐに隣の車両に移りました。

 

泣く子も黙るトラックメイカー、ジェフ・ミルズpurpose maker mixです。当時この映像を見て、初めてDJかっこええ、と感激しました。時間と共にいくつも重なり深みを増す音、それが唐突にリセットされ、分岐して、さらに深みを増していく。45分の長丁場ながら、意味があるかどうかさっぱりわからないジェブミルズの器用な手先とともに、大変面白い映像です。

 

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