残り半分

話がまとまる前にやめとく派です

走ったよ

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11月上旬並みの暖かさになった大晦日の午前中、高い空を見ながら川沿いを走ったあと、シャワーで汗を流して年賀状の仕上げに取り掛かりました。仕上げ、なんてカッコいいこと言ってみましたが、買っておいた5枚で五百円の柄付き葉書に、住所と一言あいさつを添えるだけのことです。もはや人に見てもらうために手書きで文字を書く機会はこの年賀状くらいしかなくなっているので、書道歴のあるわたしとしては、格別な思いとともに正座して凛とした出で立ちでペンを走らせてみたものの、即座に脚が痺れてきたのであぐらをかいてポッキーを食べながら済ませてしまいました。しかし本当に書かなくなったよね文字。それでも速記的な、手書きメモは無くならないかな、と考えていましたが、タブレット端末の普及と音声読み上げ漢字変換精度の向上とともに、そういう機会すらなくなりつつあります。それで思うのは、書かないなら漢字とか、チマチマした書体をわざわざ維持する必要は無いと考えるのが合理的なんじゃないかということです。人は文字の一画一画を細部まで認識せずとも、前後の文脈や文字のざっくりしたレイアウトで読み進めることができるなんてことを、どこかのニュースサイトだったかツイートだったかで何度か目にしましたし、実際わたしもそう思うので、いつまでも常用漢字や平仮名にこだわる必要もなくなるし、文字が変われば表現が変わって、表現が変われば思考も変わっていくでしょうから、そのほうがなんだか面白そうです。平仮名だって、そこそこかっちり決められたのは明治後半のことで、それほど昔のことではないし、またいちど解体・構築されればなんか楽しいよね。楽しくないか。

日が変わって年が変わっていました。本年もよろしくお願いします。