残り半分

話がまとまる前にやめとく派です

儚き

たまに気が向くと唐突に、電車で立っている人に席を譲ろうかなあと思い立ったりします。今日は妊婦さんに席を譲ろうとしたのですが、まず声を掛けるまでが大変勇気が必要で難しい。こういうときの返事はたいてい、次で降りるから大丈夫です、だったりします。そうすると、なんか気まずいので席を離れてそそくさと隣の車両に移ることになります。気持ちとしてはこう、軽くフラれたときのような感覚に陥って落ち込んでしまう。だったら声かけなきゃ良いでは無いか。それはごもっともなのですが、ひとの心は理屈のみでは動かない儚きものなのです。勇気をだして、よかったらどうぞ、と言ってみました。そしたら、ありがとうございます、って座ってくれた。うーんマッチング成功です。歓喜であった。そしてこれはこれでどこか気恥ずかしさがあるので、わたしは席を立ってすぐに隣の車両に移りました。

 

泣く子も黙るトラックメイカー、ジェフ・ミルズpurpose maker mixです。当時この映像を見て、初めてDJかっこええ、と感激しました。時間と共にいくつも重なり深みを増す音、それが唐突にリセットされ、分岐して、さらに深みを増していく。45分の長丁場ながら、意味があるかどうかさっぱりわからないジェブミルズの器用な手先とともに、大変面白い映像です。

 

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