残り半分

話がまとまる前にやめとく派です

TENETを観た

クリストファー・ノーラン監督の新作映画「TENET」を観てきました。時間が逆行する世界での戦いを描く。18日から公開されていて、わたしはすでに2回観ました。サービスデイに助けられている。初回は、物語を読み解く云々以前に、この斬新な映画の世界観に慣れた頃にはエンドロールが流れ始めていたので、やはり物語に浸るには2回観るしかなかった。3回目は、どうしようかなあ。

 

今のところ感情面・論理面の両方から考察が深いなあと感じるネタバレサイトはこちら

 

物語のタイムラインを把握するならこちら

 

時間ものの物語では、例えば悪い人が過去にタイムスリップして主人公の両親を殺したら自分が消えてしまうとか、あるいは過去に戻ってどんな介入をしても結果は変わらないとか、過去に介入した分だけパラレルワールドができるとか、色々な世界観が物語ごとに設定されています。今回のTENETでも時間に対する一つの世界観に則って物語が進んでいく。

しかしこういう時間ものを見るたびにわたしは、それは考えすぎなのではないかというか、人間中心主義すぎるように思えてしまう。宇宙の片隅の本当のすみっこにいる、ごく稀な人間という存在が時間に介入したところで、広大な宇宙の存在にどれほどの影響があるのかと考えた時に、彼・彼女が生きる・死ぬことが左右されるなどというのは宇宙にとってはどうでも良い、というか、エネルギー保存則に従って生きていても死んでいてもエネルギー量は変わらないのだから、宇宙にとってはやはり人の動きなんて関係ないのではないかなあと考えてしまいます。もし仮にタイムスリップが可能になって、過去への介入ができるようになっても、変わることも変わらないことにも関知しないのが宇宙の自然のありようのような気がします。

 

この映画サントラの逆再生バージョンを公式が公開しています。リミックス版みたいに聞こえて意外とかっこいい。