残り半分

話がまとまる前にやめとく派です

和み

そもそもテレビをあまり見ないほうだったところに、このウイルス騒ぎによっていろんな意味でテレビから、特に地上波から遠ざかっているなか、唯一BSのストリートピアノ番組をちゃんと最後まで観ています。ちゃんとって言っちゃったけど実は正確に何曜日の何時からやってるのかよく知らなくて、休日の夜くらいしかテレビは観ないのでたぶん土日の夜の番組です。週に何回かやってると思う。晩飯を食べ終わってから思い出した時に点けてみて、やってないと消すしやってれば最後までみるスタイル。番組名は空港・駅・街角ピアノで、リクエスト編という特集をさっきまで観ていました。下の写真は男性が奏でるベートーベンに合わせて、おそらく自閉症である少女が横で好き勝手にピアノで遊ぶ姿です。下手くそな写真ですみません。ブログに書きたいと思って思わず撮ってしまった。

f:id:fujisong:20200613220832j:image

他にも、北欧人のピアノの横でアフリカ人が自分のコンガを叩き始めたり(音楽的には微妙だったけど)、ピアノに合わせて初対面の人たちでカラオケ大会が始まったり。やはりこう、ついつい現在の社会情勢に照らして観てしまったけど、空港や駅には国境や、人種、言語、思想、宗教などそれぞれ異なる人々が行き交っていて、そう言った人たちがピアノを通して音楽で触れ合える、音楽的コミュニケーションが取れることにあらためて感激してしまって、良い映画を観終えた後のように、いま少しあたまがボーッとしています。わたしは楽観主義者でも悲観主義者でもないつもりですが、やはりウイルスのせいで世の中を覆う灰色のどんよりした雰囲気と、それゆえに通常よりも増幅されてしまいがちな社会的分断への人々の反応は観ていて気持ちの良いものではないし、そういうなかでこういった番組を見れると気持ちがとても和みます。

 

 


駅ピアノ アムステルダムの夜