残り半分

話がまとまる前にやめとく派です

ジャズライブ演奏めぐり

四連休はそこそこリラックスして過ごせました。映画を見れたし、誰ともすれ違わない夕方のビジネス街散策とか、普段なら絶対使わないようなホテルを格安で泊まったり、なんつうか、もう色々慣れてしまった感がある。あるのだけどこの連休中も衝動的に、「ああ、生で音楽浴びてえ」と思うことが度々ありました。いてもたってもおられず近くのジャズライブバーを調べるも、さすがに緊急事態宣言のさなか、盆明けまでお休みであった。なのでプチ仮想ライブツアーをしました。

 

チュニジアの夜」アートブレイキー&ジャズメッセンジャー

1958年。トランペットのリーモーガンはこの時ハタチ。ツヤツヤした音がたまらない。アップになった時右指の運びがめちゃくちゃリズミカルでおお、ってなる。

 

「処女航海」ハービーハンコック、ボビーハッチャーソン、ロンカーター、トニーウイリアム

1987年マウントフジ・ジャズフェスティバルより。昔はマウントフジといえばジャズフェスだった。一回行きたかったけどお金が自由に使えるようになった頃にはジャズフェスは世の中からなくなっていました。ビブラフォンの音の揺らぎが、ホワンホワンてね、とても気持ち良い。打撃で演奏してるのにとても滑らかな音を出す。ビブラホンの不思議なところです。

 

「Nocturne」ジュリアンレイジ・トリオ

2016年マケドニア。ジュリアンレイジさんは心の中で師匠と呼ばせていただいている。彼のギターの音色、和音ボイシングにはショックを受けました。一見不協和なボイシングも、彼にかかると美しい音楽に変わる。彼の演奏を聴いていると、不協和といっても前後の音楽的文脈やその時の出力の強弱、楽器(音色)の組み合わせによって十分親和性高く成り立つものなんだなあと感じます。

 

「Live in Rome 1988」チェットベイカ

たまたま見つけたチェットベイカー没年のローマでのセッション。曲名がついていませんが、多分バックも即興演奏です。音楽性は電化ジャズやファンクな雰囲気で、チェットベイカーであまり聞けない雰囲気なんですが、当たり前にさすがというか、ばっちりハマったソロを展開しています。イケイケな曲調に合わせてスムーズで速いパッセージのトランペットは、しかし耳に強く当たってくることがなく、あくまでもマイルドなトーンに終始していて、いかにもチェットベイカーらしい。