残り半分

話がまとまる前にやめとく派です

歩いた話

おうちの水回りを掃除していたら、腰がピキッとあやしい挙動を示しました。水回りに触れるときは少し前傾姿勢になるので、多少なりとも腰に負荷がかかるとしても、掃除程度で容易にキテしまうのは、よいことではありません。例のアレで過ごし方が変わったこともあり、これは明らかな運動不足です。よって今日の食料・日用品調達は、一駅となりのスーパーまで歩くことにしました。少し肌寒くて、午後からは雨の予報もあったので、透湿防水シェルを着て小さなリュックを背負い、デニム、スニーカー姿。ギリ「山登りかい?」と聞かれそうな装備です。そうして普段通らない道を歩くのは大変楽しいですね。初めて目にするカフェやバーなどを見つけましたが、臨時休業中。リサイクルショップが意外と多いことに気づきました。いつも思うのですが、冷蔵庫っていつまでこんな高いのでしょうか。この冷やす箱はもう半世紀以上作り続けられているはずですが、IoTやAI駆使してスマート管理とかね、そういう最新機能豊富なら多少高価でも良いのですが、「とりあえず冷やす、凍らす」箱は、もっと安くなれば、かつてテレビがそうなったように、一部屋ひとつ置かれるようにになって、ライフスタイルが変わると思うのですよね。電気代とか騒音とか、課題は色々ありますけれども。シロモノ家電の価格帯はもっと2極化が進んで欲しいなあ。とかなんとか考えるうちに、となり駅のスーパーにたどり着き、疲労が膝に来て帰りは電車に乗りました。電車は田舎の終電のようにガラガラでした。

petrolzのProfileライブ版です。この、隙間が豊富な贅沢な音と、会場テントを揺らす風の爽やかな映像が、たまりません。


ペトロールズ - Profile @ 頂2014

お日さまの匂い

今週のお題「わたしの部屋」

子供の頃は8人家族で、それに対して家の部屋数は和風4LDKだったので、当然子供のわたしに部屋が割り当てられる優先順位は低く、縁側がわたしの部屋となっていて、机も縁側に置かれていました。東西に細長い空間で、私の部屋(縁側)を挟んで北側は障子越しに和室の客間があり、南側がほぼ全面ガラス張りの引き戸超しに庭となっていました。むっちゃ日当たりいいので、よく日中は誰かの布団が室内干しされていて、いま当時の状況を思い出そうとすると、ビジュアルよりもお日さまの匂いを思い出します。プライバシーなんて言葉はまだ無かった時代です。でもしばらくすると、親が離れを建ててくれたので、コンポを買ってギターを買って受験時期にはギターを隠されても倉庫から引っ張り出して昼夜となく弾いては成績が落ち続けて、今に至ります。

曲はバングルズのin your room。懐メロ感がすごすぎて、冷静に聴けません。好きだったなーバングルズ。他にもチャーのRoom No.7を探したのですが、見つかりませんでした。


The Bangles - In Your Room (Video Version)

 

showmoreの新しいPVが総合的に素晴らしい

今週のお題「オンライン」
わたしがオンラインでいちばん恩恵を受けているなと思うのは、間違いなく音楽ですね。古くは、古くはってのは2000年頃のことですが、CDの曲名やアーティスト名をネットから取得する、CDDBがネット活用の始まりです。その前はどうしてたかって言うと、手書きでメモしたり、ジャケットをコピーしてましたから。音楽視聴の視野が広がる、大いなる一歩でした。だんだんパソコンにスピーカーを接続して聴くようになって、CDをプレイヤーで聴くことはほぼ無くなって行き、そのうちに、パソコンにデータを貯めるだけじゃなく、iPodにコピーして持ち出せるようになり、さらにはiTunesから楽曲データをダウンロード購入できるようになって、ついに脱CDを迎えました。あ、ここまで書いてファイル共有ソフトナップスターグヌーテラを思い出した。いつ頃だったかなあ、わたしは遅い回線を使っていたので、あまり使いこなせませんでしたね。この頃トピックだったのがストリーミングサービスのPandoraで、知ってからすぐに日本では使えなくなってしまったので利用期間はごく短期間でしたが、楽曲レコメンド機能が大変秀逸で、いやなんでわたしの趣味がわかるの?!と本当に不思議でした。メデスキ・マーティン&ウッドやソウライブなど、いわゆるジャムバンドを知れたのでPandoraには感謝しかありません。いまは Spotifyが秀逸なプレイリストを教えてくれますが、わたしの中では圧倒的な元祖としてPandoraレコメンド機能がキラキラと輝いています。いまはもちろん、SpotifyやアップルミュージックのサブスクサービスやYouTubeの合わせ技で、その気になればとことんディープに音楽を掘り下げることができる環境になって、音楽に関しては現状で大変満足度の高い状況です。今後については、モバイルギガの縛りさえなくなれば、Wi-Fi環境を気にせず、文字通りいつでもどこでも聴けるようになって、いつでもどこでもドーパミン大放出な多幸感に包まれる状況になろうかと思います。5Gの到来が待ち遠しいですね。
showmoreによる井上陽水Pi Po Paカバーですが、これ最高です。根津さんの声はもちろん、チェロの倍音、ドラムの正確でしなやかなグルーブ、フェンダーローズで奏でる絶妙なソロの空気感といった超絶高い音楽性だけでなくて、映像面でも、スタジオ内照明と雪が舞う窓の外の風景の色温度対比をやや強めに表現しているところが映画のようで、トータルとして、ありきたりな言葉になってしまいますが、高い芸術性という言葉がぴったりハマるものになっています。素晴らしいと思う。

showmore - Pi Po Pa(井上陽水)【Live at echo and cloud studio】

ヒト科ヒト属ヒト

自分がなんで仕事を続けてきたか、または続けているのかと考えると、一義的には食っていく、または食わせていくためです。その一義的な理由をこなしていく過程で、恥ずかしがらずにいうならば、承認欲求とかプライドみたいなものがあって、自分の仕事の濃度を高める要素になっています。若いころに1つ成し遂げて注目を集めたとき、かえって周囲から馬鹿にされてしまうことがありました。なんであいつが、とか、偶然なんだろ、みたいなことを日に影に聞かされるわけです。そりゃあチキショウって思いますよね。はらわた煮えくり帰る思いで必死に仕事をしていた時期がありましたね。いまのわたしが、部下に対していちばん気を付けているのは、そういうところです。わたしの部下が何か成し遂げてくれたときは、自分の事以上に嬉しく思いますが、うまくいった中心人物が、わたし的にすごく意外な人物であるときは、理解が足りなかったと反省することが少なくありません。人の評価というのはものすごく難しく、変わらない人、少しずつ向上する人、ある日突然化ける人、様々で、そこを見極めるのはほぼ不可能なんじゃないかと思っています。だから機会はなるべく均等でなければいけません。でも、好き嫌いや感情で出来上がっていくのが社会です。ホモサピエンスの習性というのは、不思議で仕方がないですね。
マイルスデイビスによる、マイケルジャクソンの曲「ヒューマンネイチャー」カバーです。1988年。寡黙なプレイでも一つ一つの音の説得力がハンパない。

MILES DAVIS - Human Nature



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スマートにこなしたい

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桜は2、3分咲きと言ったところです。

都内には様々な国の人たちが行き交っています。その中でも、特に観光と思われる人たちから交差点などで道を尋ねられることが少なくありません。その時、(共通言語として気を使って)彼らが話してくれる言語は100パー英語なので、ギリ言ってることは理解できるのですが、多くの日本人がそうであるように、思った通りの回答をすることができなくて大変歯痒い思いをします。目的地までは近いけど道が分かりにくいんだよなあ、って場面では、カモンレッツゴーっつって一緒に歩いて連れて行くこともあります。説明している間に駅に着けちゃいますからね。そうやって頑張って教えることができると、抱きつかれそうな勢いで感謝されて、まあちょっと嬉しいです。
ただ常に十分な応対時間があるわけでもないし、もうちょっとスマートにこなしたいな、と考えて調べたら、翻訳アプリで良いものを見つけました。NICTが無料で配布しているアプリ、「Voice Tra(ボイストラ)」です。31言語対応しています。言葉をスマホマイクに吹き込むと、クラウド経由でAI翻訳して返してくれます。ヒットしている翻訳機ポケトークの翻訳エンジンとしても使われているようです。ボイストラの偉いところは、逆翻訳結果を返してくれることです。たとえば、話した日本語をテキストで読み取り、英語音声とテキストに翻訳してくれるまでがいわゆる翻訳ですがさらに、その翻訳された英語テキストをもう一度日本語に翻訳し直してくれるので、翻訳の過程でAI側に間違いがないか確認できます。感動した。相当他力本願的な使いこなし方になりますが、現在のわたしと英語についてでした。
マイルスデイビスモダンジャズジャイアンツによる「The man I love(take2)」です。ミルトジャクソンのビブラフォンの音が極上で、とくにイントロで複数音が干渉してビブラートする生々しさがたまりません。1959年の作品。
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アルク「トーキングマラソン」×はてなブログ 特別お題キャンペーン
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構造で魅せる

Twitterで展開されていた四コマ漫画、「100日後に死ぬワニ」が100日目を迎えました。

きくちゆうき on Twitter: "「100日後に死ぬワニ」 100日目… "

わたしは中盤からときどきリツイート経由で見てた程度ですが、ヘンに気をてらうことなく終わって良かったと思います。初めてこの漫画を見たときに感心したのは、亡くなる100日後に向かって描かれるこのマンガの内容が、つまらなくて退屈で凡庸なものであればあるほど、その様子を俯瞰で見まもる我々読者にはグッと来るものになるという、その構造です。四コマの物語自体で読ますのではなくて、100日後に死ぬ、という前提条件をみんなで共有して、それだけで最後まで突っ走れたところが、とても批評的で斬新だったと思います。だから、単発で読んだひとが「どこが面白いかわからない」という感想を抱くのは、製作側の意図した通り、とも言えるわけです。つまらないっていわれるのが狙い通りの作品て、ある意味凄いよね。

マイルスデイビスのmilestonesも、構造で魅せるという意味でわたしが大好きな曲です。この曲は、1950年台初頭のジャズ界において、それまでのコード主体のバップから、音階主体で奏でられるモードと呼ばれる奏法に移行する初めの一歩でもあったようです。もう、この曲以前のバップジャズとは全然雰囲気が違うのだ。大好きな曲です。

 

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なにかと渋くなってしまう

今週のお題「ホワイトデー」
この頃はバレンタインとともに、かつてほど熱心な社会状況ではなくなったように感じます。ことしのわたしの動きは、とらやの羊羹を少々、といった渋いセレクトでいってみました。美味しいよね、とらやの羊羹。昔を思い出すと、平成の10年頃は、すっかり景気が後退してるのに慣習だけはバブルの勢いを引きずっていて、義理チョコとその返礼の取り扱いが男女お互いにずいぶん大変でした。さらにわたしの職場は男ばかりの課だったから、まずバレンタインでは女性の方は用意しなければならない物量がハンパなく、またホワイトデーにおいては、男からのカンパはチリも積もれば絵画やブランド宝飾の一つでも買えてしまうほどに現金が集まってしまい、幹事係に当たりがちだったわたしはずいぶん悩まされました。goo機械検索とヤフーカテゴリ検索を駆使してリサーチした結果、銀座のデパートに繰り出すのがいちばん無難であることに気付いて、プライベートでは買ったことのないブランドものを買い求め、そうしてプレゼントしたものはずいぶん喜んでもらいました。おかげでいまだにいろんなブランドから優待ハガキをいただきます。使うことはありませんけど。
ひねりがないけど、ビルエヴァンスとジムホールのMy funny valentine。こちらもずいぶん渋い選曲ですが、名演奏です。

My Funny Valentine - Bill Evans & Jim Hall