今年のグラミー賞では、ビリーアイリッシュが主要部門を受賞したという報道。
米グラミー賞、18歳ビリー・アイリッシュが5冠 ブライアント選手の追悼も - BBCニュース
よかったなあと思う。たいへん喜ばしい。
これまで、ささやくように歌う人は数多くいて、また、これまでエモーショナルに歌う人も数多くいましたが、寄り添うように、消え入りそうなささやき声で、シンプルでエモーショナルかつ最新の編曲に載せて歌い上げるアーティストは、ビリーアイリッシュをおいて他にいなかったのではないかと思います。これまでわたしなりに洋楽邦楽問わず幼い頃から随分聴いてきたつもりですが、ポップでフックの効いた歌の間口の広さ、溢れ出る優しいキャラクター性、それらに反する最新の楽曲アレンジやビジュアルアートの禍々しさが同居しているなんて状況は、ちょっとあり得ない組み合わせです。なんか日本語がおかしくなってる気がするけど、言葉として矛盾するものたちがばっちり同居しているのがビリーアイリッシュではないかなと思います。
授賞式で披露した楽曲は、ノリノリな受賞曲bad guyではなく、when the party's overというのも、大変皮肉が効いていて最高だなあと思う。ピアノ・コーラスは実のお兄さんで、音楽的・心理的なサポート、貢献度が並々ならぬものであるところは、下に示すそのときの映像で十分確認できるのではないかと思います。