残り半分

話がまとまる前にやめとく派です

大好物

今週のお題「寿司」

予防接種を打った帰り道、無性に寿司が食いたくなって廻る寿司の店を何件か周ったんですけど、いずれも行列ができていたので諦めました。時間も悪かったかもしれないけど、季節的にみんなが寿司をはじめとした魚を味わいたい時期なんだろうか。

話は少し斜めに向かいますが、年間通じてわたしが1番好きな海の幸は秋刀魚です。大変安くできている人間だなと思う。でもやっぱり、旬の秋刀魚は大トロ切り身なんかより遥かに美味しいと確信しています。秋刀魚の、食べ方の煩わしさもちょうど良い具合に美味しさを引き出している。例えば塩焼きにした時、上手に背骨をペリペリ剥がせた時の快感といったらないでしょう。わたしは魚の骨を喉に刺してしまうことがいまだにあって、骨取りにはいつも細心の注意を払っているので、綺麗に骨が取れた秋刀魚のプリプリな身を、安心してバクバク食べる時の快感というのはおそらく他にないのではないかと思う。一度に上手に骨が取れる魚にも適正なサイズがあると思っていて、他の魚は身が太すぎたり大きすぎたり小さすぎたりで、背骨を剥がすだけでは身に細かい骨が多く残ってしまったり、せっかくの身が骨ごと持っていかれることが少なくない。となれば残された骨をちまちま取り除きながら食べるか、骨ありきでよく口の中で噛み砕いて食べるか、ということになりますが、魚の味は喉越しも大切であると考えているわたしには、それは魚の食べ方としてどうなの、という思いで、そうするとすっかり気持ちが萎えてしまうのです。ということで今日は、「骨をきれいに取れた秋刀魚が大好物である」というお話でした。

映像は、先日亡くなられたサックス奏者土岐英史さんのリーダーアルバム「TOKI」1975年のアルバムです。一曲目のソプラノサックスの音がめちゃくちゃ良い。渡辺香津美さんのギターも熱い。土岐さんの昔の作品のカタログはアップルミュージックにまだ少ないようなので、全部聞けるようになれば良いなあと思います。