会社からの帰り、いつもの最寄り駅の階段をいつもの通りに登って下ってホームに出たらいつもとは逆方向のホームでした。なぜだ、と思った。
オスは空間把握能力が高いと言われていますが、わたしがその反証であるというのは、昔から力強く確信を持っています。
おとといにも、電車に乗り込んでから逆方向に乗ってることに気づき、慌てて次の駅で反対の列車に飛び乗ったらそれは同じ向きの特急で、このまま小江戸に寄っておさつチップ食べて帰るのもありかな、と思案したばかりです。
ところが不思議なもので、空間を想像して何かを作るのはそこそこ得意で、つまりわたしの性質はどういうことなのだろうか、と考え込みますが、せいぜい晩ご飯までの間です。
辻井伸行さんによるラ・カンパネラ。
軽やかで切なく、物悲しい。そんな感想を抱かせる演奏は、なかなか存在しません。
曲は1分38秒あたりから始まります。