残り半分

話がまとまる前にやめとく派です

いろはいろいろ

今週のお題「わたしの好きな色」

中学生の頃、美術の授業で学校近くのレストランを写生しました。

レストランはログハウスで、ボルドーにペインティングされた建物でした。

写生の授業ですから、当然水彩の着色はボルドー系を選ぶところなのですが、なぜか私は1人勝手に薄いエメラルドグリーンで着色を始めました。理由は自分でも不明、完全なる気分です。気づいた美術の先生は、まあもう塗り始めたから仕方ない、って感じで黙認です。

ほぼほぼ描き終えたころ、まわりをキョロキョロ見回すと、色を変えて塗っている子が私の他に1人いることに気づきました。彼女はアイボリーを選んでいました。

その子は少なからず私が当時想いを寄せていた子でした。

これはね、嬉しかったね。

彼女は実際と違う色で塗り始めた私の絵にインスパイアされて、ああ好きな色でいいんだ、って色を塗っていたわけです。同じエメグリだったらそこまで嬉しくなかったかもしれません。彼女が自分の好きな色に落とし込んで塗っていたことがすごく嬉しかったです。

そのアイボリー、当時はクリーム色と呼んでいた、黄色はやや少なめで白をたっぷり、気持ちグレーを混ぜたかな、という色。彼女の描いていたあのアイボリーが好きです。

 

なーんて、うそうそーほんとほんとー

 

色に関しては絶対値というかピンポイントでこの色、っていう好みは無くて、やっぱり相対的もしくは総体的な組み合わせとして愛でるのが好きです。

フェルメール真珠の耳飾りの少女が巻いているターバンの覚めるようなコバルトブルーも、漆黒の背景と真っ赤な唇、影に隠れた首筋で白く輝く耳飾り、これらの対比ががあってこそ映えるものです。

 

そしていつものように音楽方面を見てみると、グレッチェン・パーラートのライブ盤ジャケが色的にたまりません。

レッチェンさんの肌の色と衣装の彩度が素晴らしく馴染んでおり、差し色となっているマニキュアの赤もどぎつくなく、素敵です。

 

ライヴ・イン・ニューヨーク・シティ【CD+DVD】(仮)

当然音楽も大変素晴らしい。イントロの湿った音のハンドクラップがもうたまりません。


Gretchen Parlato - Butterfly (Jazz Open Stuttgart 2010)

 

では。