お久しぶりです。
今日は音楽のお話し。
わたしの好きな音楽の系統はふたつありまして、ひとつはレッドツェッペリンのハードロックの系譜で、サードアルバム頃のザゼンボーイズ含む。
もうひとつ好きな系統はAORと呼ばれていて、最近はネオソウルとかシティーポップとか呼ばれてる、口当たりの良い音楽で、TOTO、スタイルカウンシル、ジャズ時代のスティングに始まり、オリジナルラブなどアシッドジャズを経由して最近は竹内まりやのカバーで有名になったFriday night plansやshowmoreなどが好きです。
先日YouTubeを探検していたらシティポップでとても良い音楽が流れていてチャンネル登録しました。723chillbeatsさんの音楽チャンネルです。すべて彼のオリジナル楽曲で、たとえばこれはほんの1時間前にリリースされた楽曲群。13曲で40分ほど、アルバム1枚分に相当しますね。
当初驚かされたのは、このボリュームの音楽が毎日リリースされることです。しかもそうとうクオリティが高いし、メロディや編曲フックは一定以上の輝きがある。
チャンネルの概要を調べると、これらはボーカル含めて生成AIによって作曲しているとのこと。マジか?とおもった。だって全曲売れそうなんだもの。
使ってるサービスは主にスノーAIというものらしく、調べてみると、2年ほど前から注目を浴び始めたサービスで、200文字のプロンプト(命令文)により楽曲が作成されるらしい。無料ユーザーは月10曲まで作成できて、商用目的以外でなら用途は自由。有料ユーザーは商用目的の利用が可能。YouTubeで収益化したり、Spotifyに曲を置くことができるわけです。たった200文字でこんなバラエティに富んだクオリティの高い音楽が作れるんだ・・これは完全に音楽の革命だと思いました。
これがもっと進むと、音楽を聴くということと音楽を作るということが同じ意味を示すなにかの言葉に置き換わるようになるかもしれない、ということです。なんて呼ぶようになるのかわからないけど"音楽する"とか、そういうふうに。
これまでは作り手と聞き手の間には明確な境界線がありました。ギブアンドテイクといいますか。その境界が完全になくなるわけです。こんな音楽聴きたいなあと思ったら、いまはApple Musicや Spotifyなどのサブスクサービスを開いて、"シティポップ"など、キーワード検索してヒットしたプレイリストから既存楽曲を聴くんですけど、これから音楽生成AIが普及すれば、シティーポップ、女性ボーカル、BPM130とか命令すれば、これまで聞いたことのない曲が作られ、毎回新鮮に聴くことができる。サブスクのビジネスモデルは相当ダメージを受けるし、作曲アーティストの市場規模縮小が避けられないでしょう。それは憂うべきことではあるのですが、わたしはこうやってついつい朝通勤時に723chillbeatsさんのほぼ毎日更新されるオリジナル楽曲を聴くのを楽しみにしている。
これは凄いことだな、音楽はまた変わっていくんだろうな、と思いました。
取り急ぎ音楽の話題でした。