残り半分

話がまとまる前にやめとく派です

八ヶ岳、すきな音楽

先々週は山小屋泊で南八ヶ岳を縦走してきました。素晴らしい経験でした。一つ前のエントリーで触れましたが、慣れない深夜バスに乗った甲斐があった。

 

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硫黄岳山荘から。朝焼けが屋根を赤く染める。


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緩やかな山容の硫黄岳。光と影のコントラストの強さは、空気が澄んでいて光が乱反射しないからでしょう。


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振り返ると横岳。雲海に富士山が浮かんでいます。

 

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同じ横岳。先ほどのは東からの山容で、こちらは西側。とても険しい表情です。登山道は東と西両面を歩きます。


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八ヶ岳最高峰、赤岳の山頂部。赤岳山頂にも山小屋があります。こんなところによく作ったなあ。


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中岳(手前)と阿弥陀岳の美しい稜線。

 

今回、初日に大雨土砂降りの中、頑張って標高2650メートルまで登り、山小屋に泊まって、翌朝からは快晴の景色を目にしながら山々を縦走できました。八ヶ岳は穏やかな側面と険しい側面両方を持っていて、かつ三千メートルを少し欠ける標高は、困難性と容易性の絶妙なバランスを保っていて、とても魅力的です。

 

いまのところ、わたしにとっての登山の面白さは、どんなにペースが遅くても、かならず前に進んでいると確信できることです。仮に遠回りの道でも、遠回りなりに進んでいる。

そして前に進む確実性を高める、テクノロジー・技術的知見があるのも面白い。それは例えば、ゴアテックスをはじめとした防水透湿素材のウェアだったり、GPSと連動した地図アプリだったり、エネルギー消費とカロリー摂取の関係性だったり。

技術的知見でとくに面白いのは、遭難・滑落情報などの失敗情報の共有が雑誌やネットなどで積極的に行われていることで、たとえば他のスポーツで、こんな危険があるからね、なんて情報が、専門雑誌に毎回積極的に記載されてるジャンルってそうそうなくて、むしろ一般的には、普及を妨げる負の情報はあまり表にでてこなくて、事故ってから報道ではじめて知ることが少なくない。登山は過酷な環境に置かれることが少なくない特徴をもつから、というのがあるにしても、これほど危険情報の共有が普及されてる分野ってあまりない気がします。

登山の、そういう自分達を客観視しようとする姿勢・考えと、"歩く"というシンプルでかつ前進する確実性がとても高いところが好きなようです。わたしは。

 

紹介する音楽は、edbl。

ジャジィ、メロウ、ヒップホップ、ソウルフル。わたしが好きな要素がばっちり梱包されている音楽で、寝ても覚めても聴き続けられます。