残り半分

話がまとまる前にやめとく派です

オーサムシティクラブ

昔からお気に入りのバンドがいて、名前をオーサム・シティ・クラブといいます。男女ツインボーカルのスタイルをとっているのが特徴です。映画「花束みたいな恋をした」のインスパイアソングとしてリリースされた「勿忘」(わすれなと読む)が、卒業シーズンの気持ちに沿う切ない曲調で大ヒットしました。大変嬉しいし、やっとか!やっとみんなに知られるようになったか!という気持ちです。

オーサムについては5年ほど前に「GOLD」をラジオでたまたま耳にして楽曲の完成度の高さに驚いて、ずっとチェックして来ました。その後も出す曲出す曲コンセプト・曲のクオリティともに非常に高く、しかしなぜか大ヒットに至らないのが不思議でならなかった。昔、もう30年くらい前にバービーボーイズというバンドがいて、バービーも男女ボーカルで、色恋の駆け引きを歌った面白いバンドでしたが、オーサムにもそういうところがあって好きな曲がたくさんあります。「今夜だけ間違いじゃないことにしてあげる」「Don't think, feel」とか。

そして、これはすげえ、オーサムに一生ついてくぞ、と思った曲は、カバー曲なんですが、EP「TORSO」収録の、キリンジの名曲「エイリアンズ」です。

ちょっとYouTubeにはなかったのでiTunesからの短い引用のみになります。

大変難しい曲ですが、冒頭の歌い出しから、世界観が完璧にオリジナルと同等で、かつ途中からコーラスで加わる女性ボーカルのPORINの歌声に至っては、男性2人で歌われたオリジナルとは異なるはずが、世界観にブレが生じない。完璧だと思いました。

良い音楽が売れるとは限らない、それは昔から言われていることですが、やはり良い音楽はみんなに知れわたって欲しい。それが久々に叶った気がして、わたしとしてはAirPods Proのノイキャン性能を知る以上に嬉しいことでありました。