残り半分

話がまとまる前にやめとく派です

ドライフラワーと侘び寂び

昨日、ぎっくり腰の一歩手前に襲われてしまって戒厳状態にあります。そっとそーっと歩いてなんとか食料を調達したあとはひたすら籠って、今どうにかこうにかおさまってきました。多分おととい会社で書類ケースをいくつも出し入れした時に悪い姿勢で動いたせいだと思いますが、すっかりガラスの腰になってしまったなあ。

腰の調子が良い頃、友人が勧めてくれたカフェに行ってきました。ドライフラワーも扱っているというかそちらがメインのようなのですが、ちょっと衝撃を受けました。わたしのドライフラワーに対するイメージがまるで変わってしまった。

お店に入ってまず最初に目に入ったブーケ。

f:id:fujisong:20210117161422j:image

統一性のある彩度に収まっていますが、その中で違和感なくしかしとても存在感ある赤やオレンジの配色。色だけではなく、それぞれの植物の質感と言いますか硬さ柔らかさの配置・変化も凄くバランスが取れていると思います。マジで天才だと思いました。

 

次は古民家を最小限にリノベした店内の様子。

f:id:fujisong:20210117161711j:image

テーブルに添えられているドライフラワーがアンティーク家具に溶け込んでいます。

 

額に収められた花束。

f:id:fujisong:20210117161725j:image

使われている額縁など外面的には西洋ですが、存在感や色彩感覚は実に日本的、侘び寂びの世界です。

 

以上ですが、すごいすごいと大興奮しながらシフォンケーキとコーヒーをいただきました。

 

形として西洋的でありながら侘び寂びが見えてくるこういった世界観は、おそらく西洋的にも理解され得る感覚で、例えば音楽で言いますとジャズの世界、特に1960年代のモードジャズは余韻や残像をすごく大切にした音楽です。

今までさんざん観たけど、マイルスとコルトレーンのソロの対比がたまりません。シンバルの音の余韻もすごく良い。