残り半分

話がまとまる前にやめとく派です

穴子はうまい

今週のお題「2020年上半期」

同じお題で3回目の投稿となりました。

連休ではあるけれど、うっかり遠出すると、行った先ではおそらく少なくない人たちから白い目で見られるであろうことは、日々の肌感覚で容易に予想されます。そしてgotoは東京除外だと言う。いっぽうわたしは上半期は、特に3月以降、田舎の実家に帰れておらず、その状態は今後もしばらく続きそうです。見方を変えるとその分のお金が余っている。首都圏の外側はどうやら行かない方が無難だ、お金はちょっと余ってる、人混みは絶対嫌だ。以上の条件から出した結論は、「休日の閑散とした都心のビジネス街へ赴き、そこでオリンピック特需を期待してオープンしたばかりの綺麗な宿に泊まろう」でした。

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やったことといえば、持ち込んだBluetoothスピーカーで音楽を聴きながら、たまりにたまった積読の処理です。中国のSF小説「三体」も持ち込んだうちの一冊で、ストーリーとはあまり関係ありませんが、バロック音楽の巨匠、バッハに関する記述がありました。こんな感じ。

音楽の中に、ものすごく巨大な、複雑な構造の家が見えるって言ったの。巨人がすこしずつそれに手を加えて、曲が終わると、家が完成しているんだ、って

超わかる!!と思った。バッハの音楽は、対位法という名称はあるものの、これだ、と言う筋の通った明確な理論体系がありません。しかしバッハの音楽を聴くと明らかにそこには何らかの法則性や規則性があるような気がして聴き入るのだけど、あれ?あれ?と思っているうちにすぐメロディの主従が逆転するので、どこまでも掴みどころがなくて翻弄され、同時にどこまでも美しい音の構築物にため息が出る。まるで宇宙に挑む理論物理学的探究のようです。曲は、グールド演奏「フーガの技法」。


Glenn Gould-J.S. Bach-The Art of Fugue (HD)

ま、それはそれとして、いまの都心は、通常期であれば大行列で食べれないような食堂でもガラガラで、穴子重と、最後にだし汁を足して食すお茶漬けが大変美味しかったです。

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