残り半分

話がまとまる前にやめとく派です

愛着がすごい

今週のお題「自慢の一着」
お気に入りなのは服というか、靴、スニーカーが多いです。特にパトリックのネバダII、色は黒一択です。

アッパーがシワ加工されたレザーなのでスニーカーながら落ち着いた雰囲気をしており、例えばデニムとブレザーに合わせる靴を考えるとき、普通のスニーカーだとヤンチャ過ぎるし、ローファーだとトラッド過ぎかなあという時にこのネバダIIを履くとちょうど良いバランスになります。デザイン上目立っているサイドの二重ラインは純粋な白ではなくクリーム色で、靴紐とも色味を合わせられていて、この点でも落ち着きがあります。足の裏のアウトソールが飴色のラバーでレトロな雰囲気を醸しているのもお気に入りです。そして何より履き心地がとても良い。履いてて気持ち良いと感じるスニーカーはそうそうありません。買って10年経つので、インソールやシューレース交換は2回、アウトソールはハーフソールとオールソール1回ずつ修理に出していて、既に買い替えできるほど修理に投資してしまいました。この靴の唯一の弱点が履き口内側のカカト部が合皮であることで、経年劣化でボロボロになっていて、先日近所の信頼しているリペアに相談したところ1万円くらいでならやってみる、とのこと。うーんどうしようかな、普通ならもう買い替えだけど。我ながらずいぶん愛着が湧いてしまっています。

プリンスが1983年に録音していたピアノ弾き語り曲群が、何年か前にアルバムリリースされていたことを今日知りました。ピアノめっちゃ上手い。

Prince - 17 Days (Piano & a Microphone 1983 Version) (REIDYS EDIT)

仕事みたいになってきた

今週のお題「会いたい人」
ちょうどこの連休の間ぼんやりと、「会わせてあげたい」なあという気持ちがありました。自分が会うのではなくて、第三者同士を会わせてあげたいという気持ち。第三者と言っても離れて暮らす親や叔父叔母なんですけどね。彼ら兄弟姉妹は戦中戦後生まれで、暮らしている地域もバラバラで、物理的距離と身体やそれぞれの事情でなかなか会うことがままならない状況です。さらにこの騒動で尚更人と会う機会が減っているものですから、なんとかしてあげたいな、と。まっさきに思い浮かぶのはビジネスや教育で一気に広がり始めたリモート会議システムを使わせてあげたいなあということでした。Wi-Fiはすでに組んであげてあるので、あとはどのサービスを使うか、それと相応に目が悪いので大きい画面で観れるようにするにはどうすれば良いか、という課題があります。サービスはLINEやSkype、zoomと色々あるので、試しながらで良い。操作端末は持たせてるスマホでも良いけれど、タブレットが良いだろうな、テレビに繋げる方法を教えてあげればなお良さそうです。とここまで考えて、全体スケールが意外と大きいことに気づきました。親だけに環境を整えても、叔父叔母世帯がツールを持っていなければ持ち腐れです。父母の兄弟は合わせて20世帯ほどになるので、そこの整備はちょっとした組織的プロジェクトになってしまう。うーん、いとこ同士で相談してみんなで費用分担してプレゼントしようかな、同意が得られるかな、ちょっと設計してみようか、くらいまで考えて、連休は終わってしまいました。でも、彼らが使いこなせるようになるのは、いろんな意味で悪くないアイディアだと思うので、考えは進めていきたいなと思っています。

サカナクションはエレクトロとバンドサウンドブレンド具合を時に微妙に時に大胆に変えながら様々な曲を我々に聴かせてくれます。個人的に好きなのは、レイハラカミのようなエレクトロサウンドに寄った曲で、たとえば白波トップウォーターです。ファーストやセカンドの頃は何度かライブを観に行ったり、通勤中はサカナクションばかり聴いてたこともありました。

サカナクション / 白波トップウォーター -BEST ALBUM「魚図鑑」(3/28release)-

連休

この連休、ほぼほぼ孤独に過ごしました。わたしは人と一緒にいることがキライではありませんが得意でもなく、生涯一度きりならこういう過ごし方も悪くないと思っています。なにかにイラついたり煩わしいと感じることがほとんどなかった。朝起きて映画を観て、昼前にはマスクをつけて土手をランニングという意図せずな擬似高地トレーニングをして、自炊した飯を食べながら本日2作目の映画を見る。誰にも干渉されない1週間でした。いちばん感情が昂ったのはテーブルの隅に足の小指をぶつけたときと豪語できるほど精神的に余裕のある1週間が続くと、それはわたしの身体にも反映されていました。ほんの2ヶ月ほど前の検診時の血圧が200-120で、その後医療従事の知り合いに軽い気持ちで話したところお前は死ぬレベルだと2人連続で言われたので泣く泣く医者に通うようになりました。CT初体験した。造影剤飲んだ時に副作用でお尻が熱くなってドキドキした。その結果いくつかの薬を飲むようになり、薬の効果で連休前にはずいぶん数値が下がって安定していたのですが、連休に入ったらさらに3割数値が下がったのでこれは低すぎてヤバいんじゃないかとむしろ不安になったほどです。改めて感じるのは、わたし自身たいして意識していなくも相当のストレスが日常的にかかって身体的にも負荷がかかっていたのだなあということで、つまり明日から仕事行きたくないです。

 


奥田民生 マシマロ Live TOMATO 2004

HALとTARS

今朝インターステラーを観ました。映画館で見て以来、2回目です。すごくよかった。2回目だけど朝っぱらから泣いてしまった。壮大な宇宙空間において、おもに相対性理論の予想モデルを存分に盛り込みながら、わたしが凄く苦手な自己犠牲お涙頂戴物語には持っていかず、ごくごくパーソナルな幸せに落ち着くところに、ものすごく高揚し、心が温まりました。

 

ところで作中に登場する人工知能ロボットTARSについては、キューブリックの作品2001年宇宙の旅に登場した宇宙船の人工知能HALと対比すると面白いです。HALは完全無欠なAIであると自ら標榜し、自分に間違いはあり得ないと遠慮なく言い切ります。完全無欠であるゆえ、例えばクルーとチェスをしても絶対に手を抜きませんでした。そのHALはクルー達と協力して任務に当たることを義務付けられていた一方で、宇宙船のクルーには秘密の、HALだけが知り得る任務を別に受けていました。HALは協調と秘密の矛盾を自己処理しきれず、精神的な病いを患ったことをきっかけに小さな判断ミスを犯しはじめるのですが、完全無欠であるはずの自分のミスを認めることができず、最終的には自己矛盾を解決するためにクルーたちを抹消しようと殺人マシンと化してしまいます。インターステラーのTARSは人との円滑なコミュニケーションのために自分が嘘をつくことをある程度許容することで、人に危害を与えることを回避しています。TARSの設計思想はこの点だけでも素晴らしいと思いました。

HALとTARSのもう一つの違いといえば、身体性にあります。HALは巨大な宇宙船に組み込まれた管理システムでしたが、TARSは形こそ合理性の高い独特なものではありましたがスケール感はほぼ人間に近い。HALが宇宙船という閉鎖空間では万能である、というのはある面では人にとって大きなリスクになっていますが、TARSは人の指示によってはじめて船内コントロールが可能となります。この点でもフェイルセーフがよく働いているなあと感心しました。

ってこの手の話が大好きなので長くなってしまった。

ホキ美術館

今週のお題「カメラロールから1枚」

スマホに入ってる最も古い写真です。

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逆光ですみません。ぱっと見何の写真かわからないと思います。なんすかこの黒いニョキニョキ?みたいなですね。これは、千葉市にあるホキ美術館の姿です。世界で唯一の写実絵画専門の美術館。前年にフェルメールの「真珠の耳飾りの少女」を上野で観てから、写実的絵画の魅力にハマりだし、ネットで生島浩さんの「5:55」に目が釘付けになり、ホキ美術館所蔵だと知って、もう行くしかねえって気がついたら遥々房総半島まで来ていた、という。写実絵画って写真と何が違うの?と思われがちですが、対象の理想的な瞬間を意識的に切り取ることができる1枚入魂の凄みは一度体験される価値ありだと思います。

生島浩「5:55」

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スペクター007

今日は午前と午後で2作観て、午前中は「スペクター007」を観ました。ダニエル・クレイグのボンド役では4作目。寡黙でタフなイメージのクレイグ版ボンド。ムキムキの肉体にフィットさせたトムフォードのスーツを着こなしていてカッコいい。たいそう憧れてしまいますが、たぶん現実世界であのピチピチな着こなしであんな激しい動きをすると、間違いなくパンツのお尻が破けるなあ、と何度か破けた経験を持つわたしはずいぶんハラハラしながら観ていた。細かいストーリーはちょっと覚えていませんが、カーチェイスをはじめとしたアクションが楽しくて大満足です。観終わった直後にランニングへ出たのですが、間違いなく気分だけはジェームズ・ボンドとして走っていました。

ビルエヴァンスのB MINOR WALTZです。叙情的なピアノとベースのインタープレイ、素敵です。

 


B Minor Waltz (For Ellaine)

シェイプオブウォーター

1日1作品継続中。昨日はシェイプオブウォーターを観ました。ファンタジー映画「パンズラビリンス」の監督デルトロさんによるアカデミー賞4部門受賞作で、人間に捕らえられた半魚人と声が出ない女性のロマンス。ただしパンズラビリンスは未見です。なぜかというと当時公開されてた作中写真が怖すぎて見れないのです。たとえばこんなやつ。

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わたしにとってはPTSDになりそうなほどの異形で、怖くて作品を見れない。このイメージで臨んだ本作シェイプオブウォーターでしたが、半魚人がスタイル良すぎて目が可愛くて、意外でした。あと湯船がウロコだらけになるのは嫌だなあとおもった。感想は以上です。

このごろ走る時お世話になっているのはパットメセニーの曲です。イントロから爽やかな疾走感が素晴らしい。


Pat Metheny - Last Train Home (Live, 1991) (HQ)