残り半分

話がまとまる前にやめとく派です

重くなりがち

今週のお題「大切な人へ」

大切な人へ、である。大切な人、ならまだ話すのは楽だけれども、へ、が付くととたんに寡黙にならざるを得ない、ような気がします。へ、がつくと特定の人が対象となるわけで、大切な人への想いは、重くなりがちです。そしてそんな重たいことを書く自分に自分で少しこそばゆくなってしまいます。命を投げ打ってでも守りたい人もいるにはいますが、それは時と場合によるわけでして、本人を前にして「時と場合によるけど投げ打ちます」なんて言った日には、はいはいその時と場合は一生来ないよね、と呆れられてしまうことは容易に想像がついてしまう。いやいやそんなことはない、命を投げ打つのはいまこのタイミングでしょ、ってときはあるはずですが、できれば一生こない方が良いと思うのもまんざら嘘ではなく、つまりあれだ、適当です。

マイルスデイビスのhuman Nature、マイルスが亡くなった年、1991のライブです。マイルスの吹く音というかトーンは、どんな時でも唯一無二なのですが、晩年の演奏は体力的に厳しそうに見える映像が少なくありません。でもこれは大変瑞々しく元気いっぱいに演奏されていて、おおお、とグッと来ます。そしてソロが始まる前に、近くで寄り添うギタリストに「あっち行け」と支持する姿が微笑ましい。

 

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