白髪が生えはじめたのはたぶん三十代半ばのころで、鏡に向かって一本見つけてはプツンと抜いていました。しばらくするとずいぶん目立ってきたような気がしたので、市販の白髪染めを使うようになりました。歳とともに白髪の割合は増えていて、散髪するとまだ染まっていない髪があらわになるので、鏡に映った自分に驚愕します。何者だお前は。ただ、白髪具合はまだ中途半端な状態で、トップは結構黒く、サイドだけが真っ白なので、憧れのロマンスグレーには程遠い状況なのです。
黄昏な話だったので黄昏な先日の風景です。ずっと向こうに富士山の影が見えました。