残り半分

話がまとまる前にやめとく派です

アカデミー賞とか

今週のお題「元気の秘訣」

韓国の映画「パラサイト」がアカデミー作品賞・監督賞・脚本賞・長編国際映画賞を受賞しました。アジア作品が作品賞を獲るのは初とのこと。素晴らしい。アジア作品の「パラサイト」を、アメリカやヨーロッパの人々はどういう思いで観るのだろうかと想像してみると、なかなか不思議な気持ちに包まれます。隣の国に住むわたし達でさえこの作品で描写されていることを全て理解できているわけではありません。例えば、物語の大前提である「半地下に居住する人々」とはどういう人たちであるのかについて、事前に多くのメディアで解説されていたことからも、おそらくほとんどの日本人が知らない韓国の実態であったのであろうと想像できます。それでも文化的に隣人であり、儒教的概念をぼんやり把握しているおかげで、わからない部分はこういうことかな?と解釈しながら通して見ることができました。それでははるか彼方のアメリカにおいて、またはパルムドールを受賞したフランスにおいて、そういった身近ではない前提条件や慣習、生活のディテールに彼らはどれほどリアリティを感じることができるのか、それとも作品のリアリティを感じる上でこれら情報は重要ではないのだろうか、なんてことを考えて、ものすごく不思議な気持ちになってモヤモヤします。でもバッチリ作品賞に選ばれているのだから、素直にそこはすごいと思った。

さて、元気の秘訣ですが、休むこと。忘れること。この2つです。
今日は有休消化日でした。ほとんどの同僚達が今日働いているので、やはり少しソワソワしてしまう。午前中は着信をついつい見てしまったり。それでも髪を切ってもらいながら地元のくだらない話をしたり、純喫茶なお店でスパイシーなドライカレーを食べたりしているうちにソワソワは消えていき、ようやく今になってこころ安らいできました。それと忘れることについて、仕事の内容はノートにしたためます。そうして書き終えたらノートをバシッと閉じて机の引き出しにしまった瞬間からすっかり忘却させます。ただソワソワや緊張感はといった心の方はどうしても引きずってしまうので、そこは休みでさらに忘却を推し進める。そんな感じです。いまはクラウド経由で仕事がどこまでも追いかけてきますが、あえてこちらから覗きに行くことはしないように気をつけています。そういう忘れるテクニックはようやく最近身についてきたような気がします。それまでは酒の力でも借りないととてもプレッシャーから逃れることはできませんでした。

アカデミー賞ではビリーアイリッシュが追悼パフォーマンスでビートルズのイエスタディをカバーしました。まだ十代の彼女にこういうスタンスを取らせるのは少し酷な気がしましたが、パフォーマンスは唯一無二の素晴らしいものでした。


Oscars 2020 In Memoriam Billie Eilish Performance